ダイコン



夏ダイコン、冬ダイコン、青首、葉っぱ・・・
ダイコンは、食べるパーツやとれた季節によってもまったくちがう味や食感。
とにかくあたまからしっぽまで、栄養たっぷりです。

基本的には、こんな風にいわれます。

  1. 葉の近くが甘くて、しっぽに近づくにつれて辛くなる
  2. 葉の近くはビタミンCが多い
  3. しっぽの方にイソチオシアナートが多く含まれる
  4. 夏の大根は辛い
  5. 冬の青首大根はあまい
  6. 真ん中付近はやわらかい


ちなみに夏の大根は辛くて、冬の大根が甘いのは、夏は温度と太陽のパワーで一気に大根の実を成長させる一方、冬の大根すこしずつ糖分をためこみながら成長するから。
じっくり時間をかけた分だけ、栄養がぎっしりつまってあまいのです。

でも、夏のからい大根じゃないとうまくいかないレシピもあるので、それぞれの部位が一番おいしいレシピをさぐってみましょう!



選び方のポイント

白い部分はつやがあって、毛穴が少なく、ずっしり重いものがおいしい。



保存方法

ダイコンを買ってかえったらまずしなければいけないことは、白い根の部分と葉っぱの部分を切り離すこと!

ダイコンは心地のいい土の中から掘りおこされると、花を咲かせたいがために根にためた養分をつかってがんばります。こうして、あまくておいしいダイコンの白い部分から葉の方へ栄養分をとられてしまうのです。

ちゃんと切り離すと根っこの部分は、冬なら新聞紙にくるんで寒いところに立てて保存すると2週間〜1ヶ月はもちます。

立てる場所がないときは、刻んで干して「半なま切り干し大根」はどうでしょう?
市販の「切干大根」よりもみずみずしくて大根らしい味、かつ、生よりも水分がとんでいるので炒め物や煮物に扱いやすくて傷みにくい、一石3鳥の保存方法です。

ちなみに大根の葉っぱは緑黄色野菜として、充分ビタミンもミネラルもたっぷりです。
これは傷みやすいので、その日のうちか、翌日には食べるようにしましょう。



相性のいい食材・調理方法

1本のうち葉に近い方はあまくてやわらかく、しっぽはからくてかたいので、それぞれの部位の特徴をいかした調理方法をえらぶのが、だいこんをおいしく食べるコツです。

でんぷんを消化する酵素アミラーゼを多く含むので、加熱をせず生のまま大根おろしにしたり、生サラダにするとそのパワーを生かすことができます。

煮込み料理では、大根と一緒に煮込むことでお肉や魚をやわらかく炊き上げる効果があります。
炒める時は、切った後1日天日に干して半なま切り干し大根がオススメ!
大根の表面だけ水分がとんで、炒めても水っぽくなりにくく、さらに味がしみこみやすくて、ちょっとした手間でおいしさ倍増です!

大根の葉の部分は緑黄色野菜として食べられます。
不溶性の食物繊維がとてもかたいので、小さくきざんで、あとは深く考えずに、みそ汁やスープ、ハンバーグなど、火をとおす料理のなべにほおりこんでしまえば、きれいなグリーンの色味になります。


【極陰 陰 中庸 陽 極陽】

中庸


GI値

26


成分

イソチオシアナート
:殺菌作用、おろした時に生じる辛味成分
 グルコシノレートが酵素と反応することで生じる
 アブラナ科の植物特有
アミラーゼ(ジアスターゼ):デンプン消化酵素
ビタミンC
ビタミンE
βカロテン
食物繊維


春大根、夏大根、秋冬大根、それぞれの季節ごとに個性的な大根が一年中あります。
栄養がたっぷりの冬ダイコンは、12月から3月が収穫、出荷の旬。


レシピ


栄養成分表(100gあたり)


,エネルギー,25kcal
,たんぱく質,2.2g
,脂質,0.1g
,炭水化物,5.3g
,ナトリウム,48mg
,カリウム,400mg
,カルシウム,260mg
,マグネシウム,22mg
,リン52mg
,鉄,3.1mg
,亜鉛,0.3mg
,βカロテン,3900μg
,レチノール,330μg
,ビタミンK,270μg
,ビタミンB1,0.09mg
,ビタミンB2,0.16mg
,ビタミンC,53mg
,食物繊維,4.0g


,エネルギー,18kcal
,たんぱく質,0.5g
,脂質,0.1g
,炭水化物,4.1g
,ナトリウム,19mg
,カリウム,230mg
,カルシウム,24mg
,マグネシウム,10mg
,リン18mg
,鉄,0.2mg
,亜鉛,0.3mg
,βカロテン,0μg
,レチノール,0μg
,ビタミンK,0μg
,ビタミンB1,0.02mg
,ビタミンB2,0.01mg
,ビタミンC,12mg
,食物繊維,1.4g


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